



B6 / 45ページ /2022年9月/編集・文 若菜晃子
第27号特集
Memory&Record 記録と記憶
山で書く山行記録についての特集。
今号27号では、あらゆる場面でのデジタル化に伴い、人が手で字を書く機会が圧倒的に減り、筆跡の個性や味わいをも失われつつある今日、登山者の間では今なお、登山中に立ち止まって、あるいは下山後に、現地の状況や自らの経験、感情を率直に克明に記録しようとする行為が、細々と残っている。
登山という唯一無二の体験を、自分だけの記録として手で書いて残すことの意味とその価値を、さまざまな立場の登山者の記録メモと、インタビューを通して、問いかける。
CONTENTS
12の質問 垂直の記録 山野井泰史
山を絵にする気はなかった 小林泰彦
序列なしに迸る走り書き 大畑貴美子
同じ山は二度とない 久徳秀郎
手で書くことで確認する 長谷川哲
山で得たもの 座談会 自由学園同窓生
column ノートとペン
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